リグロスを用いた歯周組織再生療法

こんにちは、スウェーデンデンタル仙台院長の山田です。

 

基本的に一度、歯周病によって失われてしまった骨は再生しません。

(ですので、骨が溶ける前の予防や早期治療が大事になります。)

ただし、ある特殊な条件であったり、再生を助ける薬品を併用することで、

歯を支える骨を再生させることができます。

写真は、当院にて治療された方のレントゲン写真です。

レントゲンは、何かがあると白く見え、何もない所は黒く写ります。

歯や骨があるところは白く見えますが、虫歯や歯周病で歯や骨が溶かされると黒くみえます。

初診時は、黒い所が歯根の先端までありましたが、

治療後は黒い所がなくなり逆に白く見えるようになっています。

しかも、2年半後には、さらに白い所が増えています。

被せ物(真っ白く見える部分)は作り直しをしています。

 

この治療は、リグロスというお薬を骨の欠損部へ直接塗布する治療ですので、

歯茎を切開する手術が必要になります。

また、骨の欠損形態によって適応症かどうかが決まりますので、

すべての方に行えるわけではありません。

費用に関しましては、健康保険が適応されますのでご負担は軽減できます。

 

すべての方に、本症例と同様に骨を再生させるのは困難ですが、

すべての方に骨が再生する可能性はあります。

ご興味がある方はご相談いただければと思います。

ただし、治療の成功のカギは、手術の手技でも薬品でもなく、

プラークコントロールにあります。

本症例の成功も患者さんの日々の歯みがきのおかげだと思っています。